ワイルドな外観が特徴だった昔のBMW
BMWは言わずと知れた海外の自動車メーカーですが、バイクの開発にも力を入れています。
その歴史は非常に古く、1920年代頃まで遡ります。
1920年代のBMWのバイクは、無骨な外観が特徴でした。
BMWと言えば高級ながらもスポーティな雰囲気をイメージするかもしれませんが、当時はフレームを活かしたデザインだったのです。
ただしそれでも、BMWのバイクメーカーとしての技術は非常に高いものがありました。
当時生産されていた「R32」というモデルは、BMWのバイクを広く世に知ってもらうためのきっかけとなるバイクだったのです。
シンプルながらも高い走行性能を誇っており、そこからさまざまなモデルのバイクが生み出されるようになります。
1930年代から40年代にかけて、デザインは磨きがかかるようになります。
メタルのフレームを活かしたワイルドな外観はそのままに、より完成されたフォルムに仕上げられました。
全体的に統一感があるバランスの良いデザインは、高い人気を誇りました。
当時発売されたのが、R61やR35などのモデルです。
多くのライダーに支持されたこのバイクは、まさにバイクでの走りを存分に楽しむことができるモデルでした。
1970年代に入り、デザインにも変化が見られる
基本的にメタルフレームの素材感を活かしたデザインだったBMWのバイクですが、1970年代頃から少しずつ変化が見られるようになります。
シートやリアのデザインが見直されるようになり、より現代的なフォルムへと変わっていきました。
これによりシートの座り心地も向上し、よりライダーが長距離の走行などをしやすいスペックに向上しました。
バイクの乗り方は人によってさまざまであり、街中を小回りを利かせて走る人もいれば長距離のツーリングを好む人もいます。
BMWはドイツのメーカーであり、広々とした土地がありました。
そのため長距離でバイクに乗るライダーが多く、こうした人でも快適に乗りこなすことができるバイクの開発に注力されたのです。
1980年代に入り、スポーツタイプのバイクも主流に
1980年代に入ると、各バイクメーカーの技術はさらに向上するようになりました。
その中で生まれたのが、スポーツタイプのバイクです。
BMWもこの頃からスポーティな外観のバイクを多数発売して、大きな人気を博しました。
1980年代後半から90年代にかけて発売されたK1というモデルは、まさに当時の技術を結集して作られたモデルで、走り重視のバイクに仕上がっていました。
K100RSという4バルブのモデルも、ハイスペックなバイクとして高い評価を得ていました。
さらにさまざまなバイクが開発され、BMWのバイクは現在もその評判を保ち続けています。