ドゥカティのバイクの歴史

ドゥカティはバイクレースに長年参加してきた歴史がある

人気のバイクメーカーであるドゥカティは、長年に渡ってバイクのレースに参加してきた歴史があります。
つまりドゥカティは自社で開発したバイクを、レースに投入していたのです。

その歴史は、1940年代まで遡ります。
1940年代というと、2020年から計算すると70年もの歴史があることになります。
ドゥカティはそれだけバイクメーカーとして昔から高い技術力を誇っており、それをレースという過酷な条件の元で磨いていたと言えます。

ただ、1940年代のバイクはまだそれほど高性能ではありませんでした。
最高の時速は50kmほどで、今の高速で走るバイクに比べるとかなり見劣りしてしまいます。
しかしこれは昔の性能であるため、現在と比べる意味はありません。
当時は非常に高いスペックを誇るバイクとして、ドゥカティの名前は広く知られることになったのです。

そこから1950年代に入ると、世界グランプリに参加するようになります。
このとき「デスモドロミック機構」という機構を初めて採用し、世界のバイクメーカーやライダーから注目を浴びるようになりました。
この機構は一般のバイクにも導入されるようになり、1956年から市販されるようになりました。
そのときは非常に画期的な技術として、ドゥカティのバイクは大きく支持されました。

さらに1970年代に入ると、単気筒モデルの生産が打ち切りになりました。
これは象徴的な出来事であり、バイクの性能がより一段と向上していることを意味していました。
レースでの技術もさらに磨きがかかり、ドゥカティは果敢にバイク業界に新しいバイクや技術を発信していました。

1978年、ホンダに打ち勝って優勝

定期的にバイクレースに参加していたドゥカティですが、その前に立ちはだかる宿敵がいました。
それは日本のバイクメーカーであるホンダです。

ホンダは自動車だけでなくバイクも数多くのモデルをラインナップしており、その中には現在でも高性能なものが沢山あります。
ドゥカティはホンダをライバルとして考えており、なかなか勝利できずにいました。

しかし1978年にマン島で行われたTTレースというレースで、ドゥカティのバイクはホンダに見事打ち勝つことができたのです。
当時のライダーはヘイルウッドで、高いライディング技術をもつ人物でした。

現在も進化する、ドゥカティのバイク

こうした歴史を経つつ、ドゥカティは今もなお新しいバイクを生み出し続けています。
今の時代は新技術も沢山生まれていますが、こうしたものを導入した魅力的なバイクを世に送り続けているのです。

ドゥカティはこれからも、世界をリードするイタリアのバイクメーカーとして君臨し続けるはずです。