MVアグスタの歴史

MVアグスタの歴史と特徴

MVアグスタの誕生は第二次世界大戦前と歴史のあるメーカーなのですが、経営の事情によって長い間メーカーとしての事業は閉鎖されていました。
その後、1999年にカジバが資本提携をする形でブランドが復活しました。
その後もいくつかの経営上の変化がありましたが、現在でもガジバの下で高い技術を武器にバイクメーカーとして名を挙げています。

MVアグスタはレーサーバイクで実績を残してきた歴史があります。
特に戦後には数々のオートバイレースに参戦しており、1948年にはロードレースで初勝利を挙げると、その勢いで優秀なエンジニアを他のメーカーから引き抜き、バイクの性能をさらに向上させていきます。
1952年にはそのせいもあって、ロードレース世界選手権でワールドチャンピオンに輝きます。

その後も多年にわたりワールドチャンピオンの座を獲得し、この世界では圧倒的な強さを見せつけていました。
これが1974年まで続き、1976年にはレースから撤退することになります。
経営の事情から親会社がバイク事業から手を引き航空機事業に専念し始めたため、MVアグスタが一時的になくなったのです。
その後、冒頭にあるように1999年にハイスペックの市販車を再現するというコンセプトのもと、新しいデザインと最新技術を駆使した設計でブランドを復活させます。

MVアグスタの主なバイクとは?

MVアグスタの代表的なバイクは、F4と呼ばれるシリーズです。
F4は1999年のブランド復活に際して送り込まれたシリーズで、非常にスペックの高いバイクでした。
なんといっても、フェラーリがこのモデルのエンジン開発に加わっていて、伸びのあるパワフルな加速力が大きな注目を集めました。

その後もたくさんのモデルが開発されていき、日本のバイクメーカーの振興に対抗するための大型化を進めていきます。
2009年にはフルモデルチェンジをして、1000ccモデルに絞って販売されるようになります。

ブルターレシリーズも、MVアグスタの主力モデルです。
750ccサイズから909ccまでの大型バイクのモデルで、ネイキッドスタイルとなっています。
ヨーロッパらしいスポーティーながらも優雅なデザインが特徴的で、見た目に惚れてファンになる人も多くいます。
特徴的なのがゴールド色を巧みに使っている点で、ゴージャスな雰囲気を与えると共に、他のカラーリングとの巧みな配色で気品を感じさせる美しさを表現しています。

ボディー構造などに最新の技術とユニークなアイディアを入れ込み、個性的なマシンに仕上げています。
1000ccクラスに近いサイズ感で非常にパワフルで走りを楽しめるバイクなのですが、バランスよく作られているため、幅広いシーンで乗れる使い勝手の良いバイクという評判があります。