ロイヤルエンフィールドの歴史
ロイヤルエンフィールドは、イギリスのバイクメーカーの中では最も老舗として定評があります。
バイクの生産に本格的に乗り出したのは1901年と早く、世界の中でも最古の名門メーカーとして知られています。
しかし第二次世界大戦後の1960年代には、日本のバイクメーカーが世界中に進出した影響を受け他のイギリスバイクメーカーと同じように経営が悪化し、70年代には倒産に追い込まれてしまいました。
しかし、そこでロイヤルエンフィールドが終わってしまったわけではありません。
バイク製造を行っていたころのロイヤルエンフィールドは、当時イギリスの植民地だったインドに現地工場を設立しそこでバイクの生産を行っていたのです。
ロイヤルエンフィールドが倒産した後もインドの現地工場は独自に生産を継続し、ロイヤルエンフィールドは生き続けてきました。
ロイヤルエンフィールドが大きく復活を遂げたのは、1995年のことです。
ボルボと合併したエイカーグループの傘下にロイヤルエンフィールドが入ることになり、産業用自動車分野からバイク製造が再開しました。
もともとはイギリスメーカーでありながら、インドメーカーという位置づけで世界進出を進めているのがロイヤルエンフィールドの大きな特徴です。
ロイヤルエンフィールドがラインアップする主なバイク
ロイヤルエンフィールドは、レトロなクラシックデザインが人気のバイクメーカーとして長く知られてきました。
その姿は「生きた化石」と形容されることが多く、スペックの面でもクラシックに強いこだわりを持ち続けてきました。
しかし2008年あたりから、スペックの面で積極的に最先端の技術や装備を採用するようになりました。
それをきっかけに現在ではアルミシリンダや電子制御式の燃料噴射装置を搭載したり、クランクミッションをそれまでとは一変して一体型を取り入れるなどハイスペックな装備が装備されています。
これまでのロイヤルエンフィールドの大きな魅力の一つでもあった単気筒のユニットをさらに進化発展させ、メーカーとしては初のダブルクレードルフレームを搭載させて誕生したのがコンチネンタルGT535です。
現在ではこのコンチネンタルシリーズから幅広いモデルが登場し、ロイヤルエンフィールドを代表するラインとなっています。
2気筒タイプのコンチネンタルGT650を始め、クラシカルな雰囲気を残しながらも最先端でパワフルな総高性能を併せ持つバイクメーカーとして飛躍的な進歩を続けています。
ちなみにGT535は既に生産が終了していますが、代わりにGY650がロイヤルエンフィールドを代表するラインとして世界中から注目を集めています。