チャレンジ精神旺盛なバイクメーカー「スズキ」
「スズキ」は日本を代表するバイクメーカーとして知られていますが、それと同時に車の製造メーカーとしても有名です。
軽自動車を中心に開発、販売していて、かの有名な「ワゴンR」は以前カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。
そんなスズキがバイクメーカーとしてバイクの生産に乗り出したのは1952年のこと。
なんと、2代目の社長となった鈴木俊三が社長に就任する前に、自分が釣りに行くときに「エンジンつきの自転車があったら楽だから」という理由から、バイクの開発が始まったのだそうです。
その後完成したのが「パワーフリー」というバイクで、自転車補助エンジンをつけたものでした。
翌年の1953年に開発された「ダイヤモンドフリー」は、富士登山レースで優勝を果たし、その後もさまざまなレースで優秀な成績を残します。
このあたりから、スズキは日本を代表するバイクメーカーとして名を轟かせていくのです。
実に独創的なバイクを作るメーカーとして知られる
「スズキ」という名前から、あまり高級感のあるイメージを持たない人が多いようですが、実際にスズキでは、「いかに低コストで性能のよいバイクを作るか」ということに尽力しています。
しかし、低コストだからそれなりということではなく、スズキの妥協しない開発への姿勢は目を見張るものがあります。
まずスズキの開発するエンジンは、ほかのメーカー中でも群を抜く性能で、同じ排気量のバイクと比較したら、ずば抜けて馬力が高いです。
バイクメーカーというとやはり第一に思い浮かぶのが「ホンダ」ですが、実は世界でもっとも馬力の高いバイクを発表しているのは「スズキ」で、世界的に有名な「ハヤブサ」は、なんと197馬力を誇ります。
ほかにも、とことん速いバイク、とことん遊べるバイクなど、とにかくひとつのポイントに集中したバイクを開発しているので、ちょっと変わったバイクメーカーだというイメージがあるようです。
しかしその姿勢は多くのライダーを魅了し、「絶対にスズキのバイクしか乗らない」という熱狂的なファンを獲得しているのも事実。
実際に、それだけ魅力的なバイクを開発しているということもいえると思います。
スズキのバイクは、カラーバリエーションはあるものの、前述した「ハヤブサ」を始め、明るいブルーとホワイトのコントラストをイメージカラーとしているものが多いです。
デザインにおいてもかなり個性的なので、好みがはっきり分かれるようですが、周りの人とかぶってしまうことがないので、あえてスズキのデザインを選ぶという人も少なくありません。
こうした我が道を行く姿勢でこれからも秀逸なバイクを開発していってほしいですね。