KTMのバイクの売筋と買取相場

近年シェアを伸ばすオーストリアのメーカー

KTMは近年、最も成長著しいオーストリアのバイクメーカーで、街中でもKTMのバイクを見る機会が増えてきました。
KTMの魅力は、外観や取り回しの容易さに加え外国産バイクには珍しく、リーズナブルに価格設定されており、手の出ない存在ではなくなっているのです。

また、国内の車検制度でメリットを受ける250ccクラスのモデルが投入されており、益々国内シェアを高めていくものと思われます。
現段階での最もオススメモデルはDUKEシリーズですが、他のモデルも販売台数が今のところ少なく、プレミアの可能性もあり、中古車の買取り相場は高値で推移するでしょう。

創業は新しい新興メーカーのKTM

KTMの創業は1953年と比較的新しく、そのため日本ではまだ名前が浸透していません。
創業の当初はオフロードバイクを専門に製造するブランドでした。
国内では2002年にようやく上陸しており、正規ディーラーとしてKTMジャパンが設立され販売が始まりました。
翌2003年以降はMOTOグランプリの125cc級に参戦して、オンロード分野でもモデルを次々に投入しています。
本邦上陸前のKTMはビギナーを寄せ付けないじゃじゃ馬のような荒々しい乗り味が特徴で、国産バイクとは一線を画するインパクトの強いバイクでした。

本邦上陸後は、DUKEシリーズなど取り回しやすく実用的なモデルが投入され、広く受け入れられつつあります。
おススメモデルの400cc級の390DUKEのケースで見ると、新車の希望小売価格が約60万円弱で、ライバルと位置付けられるHONDAの400Xの希望小売価格70万円超と比べてもリーズナブルに購入が可能です。

新車は受注後に航空便で輸入され、パーツも同様に空輸され短くても1週間程度は期間を要しますが、パーツ単価も比較的安価に設定されており、修理・メンテナンスのコストは国産車と同程度と言われます。
外国産バイクは価格やランニングコストが高くつくという常識を一変させた、コスパに優れたバイクです。

新車の売れ筋となっているKTMの車種

トップは車検が不要な250DUKE、次いで390DUKEと続き、新車販売の50%以上はDUKEシリーズが占めており、初めてバイクを購入するビギナーはDUKEシリーズを選択するのが無難です。
近年は多種類のモデルが投入され、多彩なラインナップとなっていますが、DUKEシリーズはビギナーだけでなく、リッタークラスのスーパースポーツを複数台乗りこなしてきた経験を持つベテランライダーの評価も高く、トータルでレベルが高いです。

まだ台数が少ないKTM の中古車相場

KTMは21世紀に入って本邦に上陸し、一気にシェアを広げたメーカーなため、中古の台数が少ない状態です。
国産車に比べても新車価格が割安なことから、新車に対する需要が高く高年式のモデルは割安感が強いです。
ただ、主力のDUKEシリーズをメインとして根強い人気があるため、現在の価格水準で、全ての車種で高止まり状態です。
おススメの390DUKEの中古車買い取り相場は20〜35万円程度となっています。