バイクの下取りと買取の違い

下取りは新車購入の際販売店に引き取ってもらうこと

下取りとは、新車購入に当たり、その販売店に値段を決めてもらって、古いバイクをその値段で引き取ってもらう形態を指します。
その際の手続きは販売店が一義的に行ってくれますので、印鑑程度を準備していれば手間がかかりません。
下取りに出す最大の利点は、車両を買い替える際に新しい車体価と下取り車の査定価の差額を払えばよく金銭の移動が簡単で少額なことです。

新規に購入するバイクの支払い総額が60万円で下取り車の査定価格が30万円だった場合、差額の30万円を販売店に支払うことになります。
また、新車が納車されるギリギリまで、それまで所有していたバイクに乗れるという事も大きなメリットです。
バイクの新車を新たに購入するケースでは、納期に一定の期間が必要で、中古車であっても点検や名義変更などの手続きで10日程度は要することが普通です。

そのため、複数台のバイクを所有していれば気にならないかもしれませんが、1台を所有して通勤などに活用している方の買い替えの際には意外に大きなメリットと言えます。
新車の納車に当たっても販売店に引き取りに行く際、古いバイクが使えますので便利です。

バイク新車の購入の際の下取りと買取りの比較

金額面でいえば、下取りと買取りを比べると平均査定相場では買取りを専門に行う業者に依頼したほうが高額となる傾向が指摘されます。
しかし、必ず買取りが高額で有利だというわけではありません。
バイクは新車であれ中古車であれ、クルマのように交渉で大幅な値引きを引き出すことは困難です。

ところが、下取りに出すバイクがあるケースでは、新車の値引きも含めた下取り車の高めの査定が期待できるのです。
販売店で新車を購入するにあたっては、結果的に買取りに依頼することになったとしても、一度は下取りの価格査定をしてもらうことが大切です。

そのうえで買取り専門の業者にも査定してもらい、仮に買取り専門業者から有利な条件が出されたら、販売業者にその査定額を伝えて交渉する手もあります。
そしてどちらを選択したほうが有利かを考慮して検討するとよいでしょう。
大きな金額の開きがない場合は前期の下取りのメリットが大きいので、下取りが有利となる場合が多いです。

ローン残債を相殺してもらえる可能性

すべての販売店で対応しているわけではありませんが、下取りに出すバイクにローンの支払い残高が残るケースで、下取り査定額と借入残高を相殺して計算してもらう事ができます。
下取り価格が30万円と査定され支払い残高がまだ20万円残るケースで、下取り査定を10万円として支払い残高をゼロにしてもらえる可能性があるのです。

そうすれば、その分の今後の利払い負担がなくなるというメリットもあります。
また、下取り査定を受けた後、納車までに事故や転倒した場合、この期間のバイクを損傷の度合いに応じて下取り価格は減額されることになります。
しかし、販売店は自己で修理の技術やノウハウを持っており、減額幅が少なくなるというメリットがあります。