個性的なバイクを作る英国のメーカーTRIUMPH
トライアンフは直列2気筒や3気筒エンジン等、ちょっと変わった心臓を積んだ英国のバイクメーカーです。
エンジンが一風変わっており、発する音も他社製バイクとは異なったサウンドで独特の振動も味わえ、コアなファンの心をつかみます。
またトライアンフは耐久性に優れ、外国産バイクの中では取り回しの容易さや取り扱いやすさに高い評価が与えられます。
新車は高価で手が出しにくいのですが、中古相場となれば割安感が出ますので、資金に不安がある方にも検討対象にできます。
モデルにより差は大きいのですが、市街地走行でもツーリングでもワインディングでもオールラウンドに活躍してくれますので、決して希少価値だけが目立つバイクではありません。
古い歴史を持つTRIUMPHのバイクの特徴
トライアンフの創業は古く、1885年に英国で設立されたメーカーで、20世紀初頭の1902年にバイクの製造をスタートしている老舗です。
バイクメーカーとしては現存の会社では世界で最古と言われます。
第1次世界大戦の開戦が1914年ですので、いかに歴史が古いかがうかがえます。
20世紀初頭にイギリス西部のマン島で行われた、TTレースでは高い完走率を記録し、軍事用バイクに採用されるなど信頼性に高い評価を得ていました。
20世紀半ばまではゴールデン期を迎えたのですが、その後は高性能の日本製バイクが世界でシェアを伸ばし、一時は債務超過に陥った苦難の歴史も経験しました。
その後再起して、1997年には直列3気筒エンジンを完成させ、他のバイクメーカーとは一線を画す画期的な製品を発売し、現在の地位に復帰しました。
直列2気筒などのオリジナル性の強いエンジンは、性能のみならず伝わる心地よいバイブレーションをポイントに置いた仕上がりで、ルックスもオリジナリティの主張が強いスタイリングの車種が多くラインナップされます。
特殊な構造を持つエンジンですが、古くから研究開発が積み重ねられた歴史と信頼性の高さには評価が高く、故障などトラブルのリスクは少ないです。
最先端の技術も惜しみなく投入されており、パワーやトルクといった性能面で不足を感じさせることはなく、実用性にも定評があります。
TRIUMPHバイクの新車の売れ筋や中古車相場
売れ筋トップは、1000㏄クラスの大型バイクの「スピードトリプル」で次いで、865㏄の「ボンネビル」、800㏄の「タイガー」が続きます。
トライアンフは外国産車の中で比較的マイナーなブランドで、個性が強いという特徴も手伝い中古車相場は割安感があります。
中古よりも新車を購入する方が多い事も中古者の値崩れに影響しているようです。
ただし個性の強いモデルが多いため、スーパースポーツモデルを中心に低年式車でも良好な状態の車両は、一定の水準が保たれています。
トライアンフの中古バイクの買取り相場を見てみると、人気の「スピードトリプル」が15〜70万円程度、「ボンネビル」が30〜60万円程度、タイガー800が50〜90万円程度となっています。